「君と歩いたガイアの思い出」

地名の由来とそれにまつわる小噺を書きなぐっています。

【アレクサンドリア/Alexandria】
エジプトの商港。ここの古代図書館は有名ですが、それゆえにか城の中にも図書館があります。アラビア語で『イスカンダリーヤ』といいますが、宇宙戦艦との関係は不明です。
機械に疎い一方で、魔法技術には秀でた国のようです。黒魔道士を造ったような高度な魔法技術はクジャに伝授されたといえど、ベアトリクスや宮廷道化師、下級兵にいたるまで魔法が使用できます。機械文明が主流になりつつあるガイアですが、魔法は軍事戦略的にも重要な役目を果たしていたのかもしれません。


【イーファの樹/Iifa,The Ancient Tree of Life】
アルティマニアの開発設計図によれば「Eva」――すべてのはじまりを司る樹にふさわしい名前。「Ancient」は古代、紀元前の、という意味。
表に出ている部分は実は根っこ、とのことです。なぜか根っこにはガルガン草が生えています。……ガルガントはもともと、テラで乗り物や家畜として飼育されていた魔法生物で、五千年前の融合時にガイアに輸入されたのかもしれない。
内部では、ソウルディバイダーにより、魂の仕分けがなされています。ジタン達の奮闘により彼は倒されたのですが、イーファの樹の暴走により再び霧が発生し、全世界を覆うようになります。しかも、それらはより強力なエネルギーをもった「魂」のようで……。誰の魂?どうやって?霧が「魂」のかたちというなら、「魂」とは恐ろしく微細なものか、恐ろしく巨大なもののどちらか。


【イプセンの古城/Ipsen's Heritage】
劇作家でイプセンって人がいます。マダイン・サリのイベントで『劇作家のイプセン』が出てきました(冒険家の人とたぶん同一人物?)地球のイプセンは「人形の家」「野鴨」などが代表作ですが、冒険者だったという歴史はありません。ちなみに作風は社会派。女性をテーマにしたものが多い。素敵です。
武器の強弱が逆になるなんて知りませんでした。雑魚敵は逃げまくり、ダハーカはビビの魔法でぶちのめしました。はーやっと終わったと思ったら、サラマンダーが行方不明で、ジタン一人で探しに行くハメになったときは、ほんともう勘弁してくれよアイツ育ててないし激弱だから置いていこうぜと真剣におもいました。思い出の場所。


【ウイユヴェール/Oeil Vert】
フランス語で「緑の瞳」の意味。FFTの「サウンドノベル」に出てきた女の人の名前。はちみつ色の髪と緑色の目をしてるんだって。って、ジェノムかよ。このサウンドノベル異常に難しくって、結局ベストエンディング見れずじまいでした。いつかきっと頑張る。
ジタン・ビビ・ダガー・エーコなんて魔女っ子軍団で挑んだりすれば確実に泣きを見る場所。ところでここで手に入れるグルグストーン、クジャは結局何に使ったんだろうか。インビンシブルの原動力?どうやらグルグ火山の封印を解くカギだったようです。なぜアークが持っているんだよ。テラは宝探しがお好き。鏡にしてもろうそくにしても、どれだけ困らされたことか……。


【エスト・ガザ/Esto Gaza】
フランス語で「Gaza」→隠された。隠されたEsto。なにそれ。場所が場所だけに、隠された感はある。「Gaza」はガザ地区と綴りが一緒。
輝く島を信仰の対象にしている人が集まっていますが、彼らは輝く島撃沈後は何を崇拝しているんだろうか。輝く島が崇められているのは、「光っていてなんか不思議だから拝んでおこう」的理由なのか。魂が通る、って、見たことあるんか。私は新興宗教っぽい気がしました。漠然と。


【ガルガン・ルー/Gargan Roo】
「Gargantuan」のガルガンと同じつづり。巨大な、という意味。ルーってなんだろか。残念ながらカレーのアレとはつづりが違います。多分「道」とかその辺の意味。
トレノとアレクサンドリアを結ぶ地下通路。だがアレクサンドリア側からの入り口が、女王の部屋の隠し通路の最深部ってどういうことだ? 一体なんのつもりですかトット先生。それとも、もとから通路は存在して、トレノ側の出口に意図的に家を建てたのか。整備したらしいですし。アルティマニアによると、ガルガン・ルーは「いにしえの交通手段」だそうなので、家が建ったのも、城が建ったのも、偶然っちゃ偶然なのかしらん。でも、とするとトット先生は向こう側がどこに到着するか知らずにガーネットたちを送り出したことになりますよ? トット先生、実は裏の首謀者?!


【記憶の場所/The Memory】
英語版では「Memoria」になっていますが、個人的に日本語版を英語表記した「The Memory」のほうが好き。まんま記憶、って感じが。
各部屋にこっそりいろんな名前がついているのですね。お洒落で一見の価値あり。でもラスダンにしては、敵がめっぽう強いだけの、仕掛けもない単純なつくりでしたねえ。初心者には大変ありがたかったですが、FF9基準でほかのRPGをプレイして半泣きになったよ私は。
物語のすべてを回収する場所。丸い物体がワープ装置で、たぶんここは異空間なんだとおもう。ここにモーグリが存在しないことが唯一の手がかり?


【クレイラ/Cleyra】
「Clay」=粘土。でも粘土っていうか砂。


【コンデヤ・パタ/Conde Petie】
マダイン・サリが実在するのだったら、もしかして……?! とおもって調べました。どこにもありませんでした。conde「数える」 petie「幸せ」で、直訳『幸せを数える』イタリア語です。意訳で、ささやかな幸せってところだったらいいな。
この人相でドワーフかよ?と思わずにはいられません。私の知っている限りでは、FF4,5と続けて「地下の伝説の住人」としてドワーフが出てきますが、それを引っ張ってきたのだろう。FF9の場合、地下にあたる場所は異世界テラ。テラで「ラリホ!」とこられた日にゃあ。


【ダゲレオ/Daguerreo】
「Daguerreo-type」銀板写植。写植というのは写真植字の略で、写真の技術を使ってフィルムや印画紙に文字を再現する方法、らしい。銀の板を使って行う写植。
初回プレイでは存在すら知らなかった場所。おかげさまで今では「四本腕の男」の本名も知ることができました。でも、あいつ、それこそ過去のFFプレイヤーにしてみれば、正体は姿見たら一撃でばれてしまうと思うが。


【ダリ/Dali】
似た単語で「dally」が。意味はもてあそぶ、ぼんやり考える、ぐずぐずする……あんまり良い意味はありません。
風車の回る、のんびりとした辺境の村。アレクサンドリア内では風車が動力として利用されているようだ。


【デザートエンプレス/Desert Empress】
直訳「砂漠の女帝」。「Desert」は切り捨てられたものが原義だそうです。あとは、当然受けるべき罰、罪、報い。誰がつけたんだろうか、この名前は。やはりクジャのセンス? 女帝って誰のことだろう。ブラネ王女かな。ここ来る前には既に死去していますが、「切り捨てられた」に該当するのは彼女くらいだと。
ちなみに英語版では「デザートパラス(Desert Palace)」
砂漠の中の豪華な建物。エンプレスに深い意味はなかったのか……。
ステンドグラスがあったり、大理石っぽい作りになっていたり、たちの悪い仕掛けがあったりと、いかにもクジャの住まい。元はテラの施設だったらしいが、奴が改造したに違いない。装飾に凝って防犯システムに手を抜いている辺りがまさしく。


【テラ/Terra】
土、大地。また、月面の陸地という意味。「Gaea(ガイア)」の意味する「大地の女神、地球」と対照的。でも、テラはガイアも意味します。すべてはひとつ。
綺麗な場所ですが、青い光や流れる音楽に、物悲しい気持ちにさせられます。つるつるぴかぴかな質感はいかにも近未来チック。星中に生えていると思われるキノコ型の樹って、あれもしかして胞子なんだろうか。テラが腐海にのまれる日も遠くない……。


【トレノ/Dark City Treno】
「trendy(流行を追う)」から来てるのだろうか。
「カードゲームなんて金輪際やるものか!」となみだ目になりながら誓った場所。


【パンデモニウム/Pandemonium】
修羅場、大混乱の場所。なるほど。
テラの管理人ガーランドの居住まいらしいが、色といい作りといい、長居すると身体に悪そうな場所。


【ピナックルロックス/Pinnacle Rocks】
「Pinnacle」→頂点、「Rocks」→岩。とんがった岩場、ってとこだろうか。
召喚獣ラムゥのおじいちゃんと出会えます。ずいぶん前からピナックルロックス近辺に出没していたようですが、一体何をしていたのか。主となる人を待っていたのか。なら、アレクサンドリアや外側の大陸の方が出会える可能性は高かったろうに。謎。


【フォッシル・ルー/Fossil Roo】
「Fossil」→時代遅れの、化石の、という意味。化石堀りもできるしな。
ガルガントに乗って外側の大陸へ行きます。入り組んだマップのためにかなり長距離を行くような気がしていましたが、アルティマニアの地図を見る限りどー考えても大した距離ではない。加えてクイナが流された程度でたどりつける場所。いやクイナを引き合いに出すといろいろ破たんするのだが。ガイアのサイズやいかに。でもあんまり小さすぎると、こんどは重力が確保できないらしいからなあ(封神演義で得た知識)
あっでも中にもひとつ星があるし、質量的には巨大なのかな。


【ブラン・バル/Bran Bal】
「Bran」→ぬか、ふすま、もみがら。中身を抜かれた、と捉えていいのだろうか。「Bal」という単語はありませんが、「balance」とあります。均衡を保つ、とか。他には近いので、「Balaam」というのがありました。聖書に出てくる言葉で、バラムと読む。人名。メソポタミアの占い師で、イスラエルを呪うために出かけていって、途中でロバに戒められた……??? うーん、違う。
住人も、流れる音楽にも、生気の無い村です。黒魔導師の村で生活し始めたジェノムたちはドワーフたちになんて呼ばれるんだろう。シッポ族? 物語の最重要ポイントにして、初回プレイでついていけなくなるポイントBest3には間違いなくランキングするところ。


【ブルメシア/Burmecian Kingdom】
「ブルガリア」と語感が似ていますがつづりが全く違います。似ているのは、「Burmese」ビルマの、ビルマ人、という意味。ビルマって言えば現ミャンマーで、映画「ビルマの竪琴」で有名。
雨の降りしきる都。幻想的だけどカビとか多そうだなあ、暑い季節には大豆とかチーズとか発酵し放題だろうなあ……あ、だからネズミ族が暮らしてるのか?!(違)


【マダイン・サリ/Madain Sari】
実在したようですよ。気になる人はググってみよう。
神の怒りをかって都市崩壊、一族滅亡?
どっかで聞いたことがあるような。


【物見山/observatory mountain】
英語訳も日本語も、意味はたいして変わりがないのですが、英語のほうがなんか物々しい雰囲気になるのはなぜでしょう。


【リンドブルム/Lindbulm】
謎。ポルトガル語まで探したのに見当たらない。何なんだ、リンドブルム。何者なんだリンドブルム。あるいは「lindbergh」とか?(リンドバーグ:初めて飛行機での太平洋横断に成功)ちょっぴり符号。
ガイアを象徴するような機械都市。飛空艇職人たちがたくさん暮らしている為か、壊滅から復興にいたるまでは物凄く短い。(年表で確認したところ、二週間くらいで『復興』している。原型をとどめないくらい破壊されたわけではないけれど、それにしたって。)おそるべし、リンドブルム・パワー。
フォッシル・ルーから石炭とか発掘されだしたら、スモッグに苦しむようになるんだろうかとか、そんなことはあまり考えたくない。ファンタジーだもんね。


【 いつか帰るところ/a place to call home 】
家と呼ぶべき場所。誰もが探し求める場所、自分のあるべき場所。
自分が最期を迎える場所。とも、いえるのだろうか?