細田守監督の最新作『おおかみこどもの雨と雪』を観に行ってまいりました。

お久しぶりです。ごまめです。
いつの間にやら、7月も終わりになってしまいました。

映画は、母と二人で観に行きました。「ごんぎつね」で有名な新美南吉展が近くでやっていたので、それに行った帰り、たまには服の一枚でも買おうと繰り出したデパートで、ふらっと立ち寄ったのでした。
いや、もうね、素晴らしかったです。観に行って一週間になりますが、未だ余韻が冷めやりません。動画サイトで「おかあさんの唄」を流しながら、母とふたりで映画の感想を語り合います。
母はアニメなどほぼ全く観ないのですが、たまたま、評判だからというので、今回観る気になったようでした。『おおかみこども』がよかったので、現在公開中の他のアニメ映画『メリダとおそろしの森』『グスコーブドリの伝記』も観に行こうかと画策中のようです。

去年の夏は『コクリコ坂から』に、いたく感動してまいりました。

そういえばどちらも、家事を大事にする映画でした。

いま、アニメの中で、「家事の復権」が始まっている気がします。村上春樹の小説で家事をするのは男の子で、彼らは常に軽やかでお洒落な家事であるけれど、アニメで家事をする主人公は女性で、丁寧な仕事ぶりには違いないけど、もうすこし泥臭い感じがするのです(たとえば、村上春樹の主人公は絶対に割烹着なんか着ない)
何かの主張としての家事ではなくて、ただそこにあるための家事なのだと思います。
これは良い兆候だと思います。少なくとも、色々な価値観が崩壊してはすぐさま再生を繰り返す時代のただなかにあって、家事というのは、「つなぎとめ」の役割を担うと思うからです。

毎日することが決まっている状態は、人を安心させます。家事をすることで心を落ち着かせたり、家事をする光景が観る者に安らぎを与えてくれるのは、それが「繰り返される」「いつもと変わらない光景」だからです。

そこには何一つ、新しいものはありません。既存の価値観をなぞるだけの行為です。でもそれこそが、今一番大事にされるべき行為だと思います。
お芝居をするとき、最初に覚えるのは「型」です。笑顔の「型」、よろこびの「型」、苦痛の「型」。観る人が喜びや痛みを共有するためには、あるていど「型」が必要です。「型」をアレンジすることで、表現を身につけるのだとおもっています。いま、「生きにくい」とささやかれるのは、型がないからです。何が幸せか、どう生きれば幸せか、その方程式がない。

そんな中で、家事が再び脚光を浴び始めているのかもしれません。
家事というのは、ようするに、いつまでたっても終わりのない作業を、自分以外の誰かの為にする作業です。
誰かの為に。

2012.07.27(fri)20:11
台風ですね。
台風ですよ。
こんばんは。ごまめです。

わたしが住んでいる大阪は、つい2時間程前まで「暴風域」でしたが、雨もさしてふらず、空のたかいところで荒々しい口笛みたいな風が渦巻いていただけで、特にさしたる台風っぽさもなしに、いつの間にか「強風域」へと至っていました。不思議なことですけれど、毎度毎度がそんなふうで、台風で怖い思いをしたことは、一度もないのでした。

小学生のころも、台風がくるたび父が雨戸を閉めるので、「今度こそは物凄いのがくるに違いない」と、胸躍らせたものですけれど、雨戸はいつも閉めるだけ無駄でした。大雨暴風といえど大したものではなく、閉め損に終わるのでした。

思い返せば、阪神淡路大震災のときに妹は寝ていたくらいだし、山との絶妙な位置関係のおかげで土砂崩れの心配はいらず、山なので床上浸水もありえません。いわゆる天災で本当に怖い思いをしたことがない土地なのですよ。
「本当にこわかった」と言えるのは、東京で経験した、あの地震がはじめてでした。それでも、自宅はお皿の一枚も割れることはありませんでした。計画停電にともなう断水はありましたけれど、それくらいでした。

先日の父の日は、父と母とおばあちゃんと連れだってお墓参りに行きましたけれど、そのとき、「じいちゃんはいつも見守ってくれているんやで」とおばあちゃんが言うものだから、「そういえば、あの地震のときもうちは被害がなかったけれど、じいちゃんが東京まで来てたんやろな」と思わず言いました。私は、偶然とか幸運とかご先祖様の力を借りて、出来事に理由づけができる立ち位置にいるけれど、まだ、どうやればモヤモヤせずにいられるのか、考える人も多いのだろうなあと思うのでした。

なんとなくそんなことも考えてみた台風の日なのでした。

2012.06.19(tue)20:11
就職先が決まりました。
思いがけず、客先訪問(常駐でなしに)することになりそうです。

ごまめです。

この3か月で完璧に狂った体内時計を調整するのに必死です。
ねむいです。

そろそろちゃんとした「OL」になろうと思って、ファッション雑誌を買いました。こういうの、一切読んでいなかったのですが、読んでみると、面白いです。きれいなおねいさんがいっぱいです。

きれいなおねいさんを見るのは、いいものですね。

2012.06.10(sun)14:05
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